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個人事業主 → 会社設立 → 法人成りのあと

会社設立に踏み切るかどうかを、年収・消費税・社会保険の数字で決める。
決めたあとは、出す順番どおりに進める。

個人事業主のままでいるほうが手取りが多い時期もあれば、法人成りしたほうが軽くなる時期もあります。このサイトは、その分かれ目を条件つきの数字で示し、会社設立を決めたあとに出す書類を順番に並べたものです。

目盛りのついた横一本の数直線。左端の個人事業のお店から進み、途中の分かれ目で道が上へ分岐して法人成りのビルへ向かい、もう一方は個人事業のまま続く図
  • いつ法人化するか所得・課税売上高・取引先の要請という3つの引き金から、個人事業主が会社設立に動く時期を見ます。
  • いくらかかるか会社設立の実費と、法人成りしたあと毎年かかる維持費を分けて置きます。
  • 何をどの順で出すか廃業届・青色申告の取りやめ・資産の引継ぎ・許認可・名義変更まで、抜けの出やすい順に並べます。
いまの段階から読みはじめる ↓

会社設立に踏み切る分かれ目を、1本の軸の上に置く

個人事業主が法人成りを考えはじめる引き金は3つあります。課税売上高・所得・取引先の要請。このうち目盛りを引けるのは課税売上高だけで、残りの2つは金額では決まりません。

年間の
課税売上高
0 1,000万円 0 1,000万円

個人事業主のまま

基準期間の課税売上高が1,000万円以下なら、消費税の納税義務が免除されます。個人事業者の基準期間は前々年、法人は前々事業年度です。

会社設立を選ぶ

新設法人は、事業年度開始の日の資本金の額が1,000万円以上だと、その事業年度は納税義務が免除されません。

特定期間(個人は前年1月1日〜6月30日、法人は原則として前事業年度開始から6か月)の課税売上高等による判定もあります。

出典:国税庁 No.6531 新規開業又は法人の新規設立のとき(2026年8月22日確認)

所得

分かれ目の金額は一律には引けません
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所得が増えるほど、個人の所得税・住民税と、法人にかかる税と役員報酬にかかる所得税のどちらが軽いかが入れ替わります。入れ替わる金額は、家族構成・経費の中身・役員報酬の取り方で動きます。このサイトでは、その都度の条件つきの数字で示します。

法人としか取引しないという相手が現れたときは、売上や所得と関係なく会社設立が必要になります。相手の都合で時期が決まる引き金です。

取引先の要請

法人成りしないという結論も、同じだけ正しい答えです。

いま、どの段階ですか

個人事業主の法人成りは、判断・準備・設立・設立後の4つの段階でできています。調べたいことがどの段階の話なのかが分かると、読む順番が決まります。会社設立をまだ決めていない方は 1 から、登記が済んだ方は 4 からご覧ください。

  1. 1

    個人事業主のままでいるか、会社設立に踏み切るか

    判断する

    所得・課税売上高・取引先の要請という3つの引き金を、それぞれ自分の数字に当てはめて見ます。この段階では、法人成りしないという結論も同じだけ正しい答えです。

    決算月の3〜6か月前から考えはじめる人が多い段階

    この段階で読むもの11 分類/記事 36 本

    段階1|判断する

    法人成り とは

    法人成りとは、個人事業主が事業をそのまま会社設立した法人へ移すことです。言葉の意味と読み方から、会社設立とどう違うのか、法人成りで何が変わり何が変わらないのかまでを、最初にひととおり押さえます。

    記事 3 本
    3 本の記事法人成り タイミング個人事業主のまま続けるか、いま会社設立に踏み切るかを決める時期の話です。法人成りの判断が動くきっかけを、売上・利益・取引先の要請といった条件ごとに分けて整理します。段階1|判断する
    段階1|判断する

    法人成り 目安(記事3本)

    法人成りの目安を、売上・所得・利益・年収のどれで見るかから整理します。個人事業主の数字と会社設立後の税・社会保険料を同じ前提で並べ、目安の金額が人によって動く理由を確かめます。

    法人成り 消費税法人成りと消費税の関係を扱います。個人事業主のときの課税売上高が会社設立後の納税義務にどうつながるのか、免税の判定がどこで切り替わるのかを条文と国税庁の資料で確かめます。
    段階1|判断する記事 3 本
  2. 2

    決めてから、登記までに固める

    設立日・決算期・商号を、あとで動かせない順に決める

    会社設立の日は自分で選べます。決算期との組み合わせで第1期の長さが決まり、そこが消費税と決算作業の時期に効いてきます。屋号をそのまま商号にできるかもここで確かめます。

    登記を出す1〜2か月前

    この段階で読むもの2 分類/記事 6 本

  3. 3
    申請から登記完了までは、法務局の混み具合によって変わります

    登記して、会社を動かせるようにする

    法務局に出し、法人口座が使えるようになるまで

    定款をつくり、認証を受け、法務局へ登記を申請します。登記が完了しないと登記事項証明書が取れず、法人口座の開設も許認可の取り直しも始められません。

    この段階で読むもの2 分類/記事 9 本

    法人成りのあとの口座の扱いです。個人事業主の口座をそのまま使い続けてよいのか、会社設立後の法人口座の開設で審査に見られる点、個人口座との切り分け方を並べます。

    段階3|登記して、会社を動かせるようにする ・ 記事 3 本

    このほかの分類

  4. 4

    期限のある届出が、登記のあと一気に始まる

    個人事業を閉じ、法人へ移す

    登記の直後から3か月が山場

    個人事業主の側を閉じる書類と、法人の側を開く書類が同時に走ります。資産・在庫・契約・許認可・従業員を、どの日付でどちらに帰属させるかがここで決まります。

    この段階で期限のあるもの

    • 事実発生から5日以内

      健康保険・厚生年金保険 新規適用届の提出時期

      出典:日本年金機構(2026-08-23確認)

    • 1か月以内開設、移転又は廃止の事実があった日から
      給与支払事務所等の開設・移転・廃止届出書の提出時期
      出典:国税庁(2026-08-25確認)
    • 設立の日以後2か月以内法人設立届出書の提出期限出典:国税庁(2026-08-23確認)
    • 青色申告の承認申請書の提出期限(設立第1期)

      設立の日以後3か月を経過した日と設立第1期末のいずれか早い日の前日まで

      出典:国税庁(2026-08-23確認)
    • その事実があった日の属する年分の確定申告期限まで

      個人事業の開業・廃業等届出書の提出時期

    期限は制度改正で変わります。土日祝にあたる場合の扱いも手続きごとに違うため、必ず出典と所管の官庁でご確認ください。

    この段階で読むもの12 分類/記事 39 本

    段階4|個人事業を閉じ、法人へ移す記事 6 本

    法人成り 廃業届

    法人成りのときに個人事業主が出す廃業届の書き方・日付・タイミングを扱います。会社設立後も個人事業を残して廃業届を出さない場合に、何に気をつければよいかまで確かめます。

    法人成り 許認可

    段階4|個人事業を閉じ、法人へ移す/記事 3 本

    建設業・古物・飲食・運送などの許認可は、個人事業主に出たものが会社設立で自動的には引き継がれません。法人成りの前に取り直しの段取りを確かめます。

    段階4|個人事業を閉じ、法人へ移す

    法人成り 車 / 記事3本

    個人事業主のときに使っていた車を、法人成りでどうするかを扱います。名義変更するか・しないか、引継ぎの価格とローン、会社設立後の経費の扱いまでを並べます。

判断のもとになる数字

会社設立と法人成りの判断でよく出てくる数字を、出典つきで並べました。金額と期限は制度改正で変わります。前提と出典を確かめたうえで、ご自身の数字に当てはめてください。

株式会社の登録免許税(最低額)

15万円

会社設立の登記そのものにかかる国税。資本金の額によってはこれより高くなります。

資本金の額の1,000分の7。15万円に満たないときは申請1件につき15万円。

出典:国税庁(2026-08-22確認)

6万円合同会社の登録免許税(最低額)

合同会社を選ぶと、この差だけ設立の実費が下がります。

資本金の額の1,000分の7。6万円に満たないときは申請1件につき6万円。

出典:国税庁(2026-08-22確認)

法人住民税の均等割(年・標準税率の下限)
7万円
赤字でも毎年かかります。個人事業主のときにはなかった固定費です。
資本金等の額1,000万円以下かつ従業者数50人以下のとき、道府県民税2万円+市町村民税5万円。赤字でもかかる。税率は自治体により異なる。
出典:総務省(2026-08-22確認)
厚生年金保険料率

法人成りをすると加入します。会社と本人でおおむね折半します。

18.300%(折半額 9.150%)

最高55万円(一定の要件で65万円)/10万円

青色申告特別控除の額

個人事業主の制度です。会社設立をすると使えなくなります。

正規の簿記の原則により記帳し、貸借対照表と損益計算書を添えて期限内に申告した場合が最高55万円。電子帳簿保存またはe-Taxによる申告など一定の要件を満たすと65万円。それ以外は10万円。

出典:国税庁(2026-08-25確認)

ここに挙げたのはごく一部です。各記事では、見出しごとに対応する出典へのリンクを置いています。実際の判断は、一次情報を確かめたうえで税理士などの専門家にご相談ください。

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